Web制作をすると、ネームサーバー という単語が出てきます。たまに分かっていないで使っている人もいるので分かり易く整理していきます。
WEBサイトが表示されるしくみ
まずは、名称の説明
レジストラ
ドメイン名を地域インターネットレジストリに登録を行う業者の総称。
日本で公認されているレジストラは以下の通り。
BRドメイン株式会社(IANA ID:1898)
GMOブライツコンサルティング株式会社(IANA ID:1434)
ファーストサーバ株式会社(IANA ID:474)
GMOインターネット株式会社(IANA ID:49)
株式会社ヒューメイア(IANA ID:951)
株式会社インターリンク(IANA ID:277)
株式会社日本レジストリサービス(IANA ID:1485)
株式会社JPRSレジストラ(IANA ID:1721)
カゴヤ・ジャパン株式会社(IANA ID:1656)
ネットオウル株式会社(IANA ID:1557)
株式会社国際調達情報(IANA ID:78)
株式会社PURENIC JAPAN(IANA ID:1430)
有限会社Takaエンタプライズ(IANA ID:1726)
NHNテコラス株式会社(IANA ID:467)
ウィクシー株式会社(IANA ID:1474)
ネームサーバー
DNSサーバーとも言われる。DNSを記載し、ドメインと紐付けるサーバー。
DNS
Domain Name Systemの略。 ドメイン名とIPアドレスの紐付けや、メールサーバーの紐付け等を行う。
WEBサイトは、Webサーバー上に置かれています。WebサーバーはIPアドレスといういわゆる、住所があります。IPアドレスをそのまま入力してもサイトは表示されます。
IPアドレスだと覚えづらいので、ドメインが存在しています。しかしドメインだと、どこのIPアドレスを参照すれば良いか分からないため、ネームサーバーという所で、参照先を記載して教えてくれています。
そしてネームサーバーとドメインを紐付けてくれているのが、レジストラです。
DNSにはキャッシュが存在する
ドメインをブラウザのアドレスバーに入力した場合、以下の流れで参照が進みます。
- ブラウザのキャッシュ
まず、ブラウザが過去のアクセス情報をキャッシュに保持していれば、その情報を確認します。
- OSのDNSキャッシュ
ブラウザに情報がなければ、次にOS(ローカルマシン)のDNSキャッシュを参照します。
- ルーターのキャッシュ
OSにキャッシュがない場合、ルーターやネットワークのDNSキャッシュが参照されます。
- リゾルバDNSサーバー(ISP提供のDNS)
ルーターにも情報がなければ、インターネットサービスプロバイダ(ISP)が提供するリゾルバDNSサーバーが問い合わせを受けます。このリゾルバDNSは、以下のようにさらに問い合わせを行います:
- ルートDNSサーバー:ドメインのトップレベルドメイン(TLD、例:
.com
や.jp
)を管理するネームサーバーの情報を取得。 - TLDネームサーバー:指定されたTLD(例:
.com
)内でそのドメインの権威DNSサーバー情報を返す。 - 権威DNSサーバー:実際のドメイン名に対応するIPアドレスを返す。
- ルートDNSサーバー:ドメインのトップレベルドメイン(TLD、例:
1,2,3のキャッシュは消去することが可能ですが、4のリゾルバDNSサーバー(パブリックDNS)は、一般公開されているDNSキャッシュサーバーのため消すことが出来ません。
パブリックDNSは世界中に点在しています。見にいくDNSキャッシュサーバーを、指定しない限り、近くのDNSキャッシュサーバーを見に行きます。
そのため、DNSを書き換えても世界中のキャッシュサーバーの情報が書き換わるまで、待つ必要がある(最大72時間)と言われています。DNSの染み渡りなんていわれたります。
質問などあればお気軽に!