無料で使えるSSL。Let’s Encryptのインストール 方法

2017年8月8日以降にリリースされるGoogle Chromeにおいて警告/エラーが表示されるおそれがございます。

と、SSLの販売会社から連絡が来ました。

対象のSSL証明書は以下を満たす場合、上記の警告/エラー対象になるとのことでした。
– 2015年6月1日より前に発行され、2017年8月31日以降の有効期限を持つ
– 2016年6月1日より前に発行され、2018年1月18日以降の有効期限を持つ

この際なので、無料で利用できる Let’s Encrypt に変更したいと思います。

以前紹介した、有料のSSLをインストールするよりも簡単です。5分もかからずに終了します。

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certbot-auto から certbot に変更になっています。そのため、以下のすべてのcertbot-auto となっている箇所を certbot に変更することで対応可能です
目次

Let’s Encryptのインストール

sudo curl https://dl.eff.org/certbot-auto -o /usr/bin/certbot-auto
sudo chmod 700 /usr/bin/certbot-auto

Let’s Encrypt 証明書の作成

sudo /usr/bin/certbot-auto certonly --webroot -w ドキュメントルート --email メールアドレス --debug -d ドメイン

ドキュメントルート は、対象のドメインが格納されているディレクトリを指定。
メールアドレスにはメール受信出来る メールアドレスを指定。
ドメインには対象のドメインを記述 (wwwがついているドメインはwwwをつけること)。

メールアドレスに確認のメールが届きます。Click this link to confirm your email:と書かれている下のURLをクリックすればOKです。

関連するパッケージが自動で更新・インストールされます。完了すると以下のディレクトリに、鍵と証明書が格納されます。

/etc/letsencrypt/live/先程入力したドメイン/fullchain.pem
/etc/letsencrypt/live/先程入力したドメイン/privkey.pem

証明書をサーバーで指定

サーバーの設定ファイル /etc/httpd/conf.d/ssl.conf に以下を記載します。

SSLCertificateFile /etc/letsencrypt/live/先程入力したドメイン/fullchain.pem
SSLCertificateKeyFile /etc/letsencrypt/live/先程入力したドメイン/privkey.pem

サーバー再起動

sudo service httpd restart

このままだと、Let’s Encrypt は3ヶ月間で有効期限が切れてしまうため、自動で更新するようにします。

Let’s Encrypt 証明書の自動更新

sudo /usr/bin/certbot-auto renew --post-hook "sudo service httpd restart"

期限があるうちはrenewコマンドはスキップされるので、「Cert not yet due for renewal」とターミナルに表示されればOKです。

cronにrenewコマンドを登録

sudo vim /etc/cron.d/letsencrypt
00 03 * * 1 root /usr/bin/certbot-auto renew --post-hook "service httpd restart"

上記のCronで毎週月曜の03時にrenewコマンドが走ります。

セキュリティを高めるには下記の設定をしましょう。

SSLCipherSuite等の設定を行います。

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設定周りで悩んだら、お気軽にご相談ください。
問合せの際は「web担当者を見た」とお伝えください。

この記事を書いた人

デジタルマーケティングに16年間従事しているMITSUIです。Google AnalyticsとGoogle Tag Managerが大好きで、これらのツールを活用した情報提供を行っています。ブログではデジタルマーケティングに関する情報や最新のトレンド、ベストプラクティスを紹介しています。

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