3年以上前に、Googleタグマネージャーを利用してダウンロードされたファイルの計測方法を書きました。
新しいGoogleタグマネージャー(以下GTM)になって、当時よりも簡単に設定できるようになったので、最新の方法を備忘録的に書いていきます。
必要なタグたちは以下のとおりです。
1:クリックされたURLを取得する変数
2:ファイルがダウンロード(クリック)された際に発火するトリガー
3:1で取得した情報を、2の発火タイミングでGoogleアナリティクスにデータを送るタグ
まずは、クリックされたURLを取得する変数を作成します。
クリックされたURLを取得する変数
昔はlistnerなど必要でしたが、新しいGTMでは組み込み変数という形で、クリックされたURLを取得する変数が、すでに用意されています。
変左メニューの変数をクリックし、組み込み変数の設定ボタンをクリックします。
右側から、以下のチェックボックが出てくるので、必要な変数にチェックを入れます。
必要な変数は、「Click URL」、「Page URL」です。
ファイルがダウンロードされた際に発火するトリガー
ファイルがダウンロードされた際に、発火するトリガーを作成します。
実際にはダウンロードを感知するのではなく、指定の拡張子が入ったURLがクリックされた際に発火するトリガーです。
トリガーの名前:任意 ここでは、「Event Download」
トリガーの種類: 「クリック-リンクのみ」
タグの配信を待つ: チェック 1000ミリ秒
トリガーを有効化: 「Page URL」 「正規表現に一致」 「.*」
トリガーの発生場所: 「一部のリンククリック」
トリガー配信: 「Click URL」 「正規表現に一致」 「.*(pdf|zip|jpe?g|png|gif|mp\d?|mpe?g|flv|wmv|docx?|pptx?|xlsx?)(\?.*)?$」
トリガー配信部分で、以下のような正規表現で、拡張子を指定しています。
.*(pdf|zip|jpe?g|png|gif|mp\d?|mpe?g|flv|wmv|docx?|pptx?|xlsx?)(\?.*)?$
画像のクリックも計測してしまうので、外したい場合は、jpe?g|png|gif を下記のように削除すればOKです。
.*(pdf|zip|mp\d?|mpe?g|flv|wmv|docx?|pptx?|xlsx?)(\?.*)?$
Googleアナリティクスにデータを送るタグ
タグを作成で、ユニバーサルアナリティクスを選択
トラッキングID:GoogleアナリティクスのUA-から始まるIDをUAから記入
トラッキングタイプ:イベント
カテゴリ:任意 ファイルダウンロードだとわかるように、ここではDownload
アクション:右側のレゴみたいボタンをクリックし、1で作成した「Click URL」を選択
ラベル:右側のレゴみたいボタンをクリックし、1で作成した「Page URL」を選択
非インタラクションヒット:偽
非インタラクションヒットを「真」にしておくと、ファイルダウンロードがされてもGoogleアナリティクスの直帰に影響を与えません。逆に「偽」とすることで、ファイルダウンロードがされれば、そのユーザーは「直帰」扱いになりません。
Googleアナリティクスにデータを送るタグのトリガー設定
トリガーは、2で作成した「Event Download」を設定すれば完了です。
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