Google Analiticsの滞在時間の考え方は理解するのに少しだけ複雑だ。
今回はこの滞在時間を簡単・わかりやすく解説していきたいと思う。
滞在時間の考え方
Google Analyticsの「滞在時間」考え方は、以下のようになる。
次に閲覧したページの閲覧開始時刻と、前ページの閲覧開始時刻との差
例をあげると以下のような表になる。
閲覧ページ | 閲覧開始時刻 | 滞在時間 |
Aページ | 19:14:00 | 40秒 |
Bページ | 19:14:40 | 15秒 |
Cページ | 19:14:55 | 0秒 |
Aページの閲覧開始が、19:14:00 Bページの閲覧は 19:14:40 なので、Aページの滞在時間は40秒となる。
一方で、Cページは次の閲覧ページが無いため、計測不能のため0秒となる。これが、直帰だと滞在時間が0秒になる理由だ。
平均セッション時間と平均ページ滞在時間
平均セッション時間とは
平均セッション時間とは、各セッション(訪問)の滞在時間を足して、セッション数で割ったものをさす
セッション(訪問) | 滞在時間 |
Aセッション | 20秒 |
Bセッション | 40秒 |
Cセッション | 0秒 |
上記のようなセッションがあった場合、平均セッション時間は 20秒になる。(20秒+40秒+0秒)÷ 3セッション
平均ページ滞在時間とは
平均ページ滞在時間とは、対象のページの平均滞在時間のことをさす
Xセッション | Yセッション | Zセッション | 平均ページ滞在時間 | |
Aページ | 20秒 | 10秒 | 0秒(直帰) | 10秒 |
Bページ | 30秒 | 0秒(離脱) | — | 30秒 |
Cページ | 0秒(離脱) | — | — | — |
Aページの平均ページ滞在時間10秒になる。各セッショの合計(20秒+10秒+0秒)÷ 3セッション
※直帰もセッションとしてカウントしている。
一方で、Bページの平均ページ滞在時間30秒となる。離脱の場合は集計から外す点がややこしい。
離脱や直帰のページも滞在時間を計測するには
ページ内でインタラクションヒットに該当するヒットを発生させればOKだ。
インタラクションヒットとは以下のことをさすが、ページ内で起こすのは2のイベント トラッキングのヒットになる。
ちなみに、1のページトラッキングは、ページビュー(ページにアクセスした際に発生)する。
- ページ トラッキングのヒット
- イベント トラッキングのヒット
- e コマース トラッキングのヒット
イベントには、GTMを連携した以下の方法があるので、時間のあるときに目を通しておいてほしい。

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