リスティングの自社運用を先日オススメしたが、実際にどう運用すればよいか質問を頂いた。
やることは沢山あるが、まずは今から挙げる部分がキチンと出来ているか確認をして欲しい。
そのためには、代理店から管理画面のID・PASSをもらおう。
ここで、「ノウハウがあるので、共有できません」などいう代理店は怒って良い。
ノウハウなんてものがその代理店にあれば、代理店の効果に納得して、管理画面の共有(自社運用の準備)など言って無いのである。
どうしても代理店が管理画面の共有を拒む場合でも、今から挙げる6つの事ができているか確認をして欲しい。
できていないようであれば、即刻修正を依頼しよう。(私ならすぐに契約を辞める手続きを進めるが・・)
リスティングの効果をあげる6つの事を書いていく。
もしこの6つの事がリスティングの運用で行われていない場合、行うことで100%コンバージョンはUPする。
1:効果の出ていない検索キーワードの除外
3ヶ月間、効果の出ていない検索キーワードは除外していこう。
完全一致で効果の無いキーワードを入れてるケースは少ないが、部分一致や、絞り込み一致で除外できていないケースもある。
「幅広いユーザーにリーチするためにも・・」なんて事を言われるかも知れないが、それは成果が出てからプラスアルファで考えれば良いこと。成果の出てない社員はリストラされるのと一緒。遊ばしておく余裕なんて無い。
2:検索キワードを、広告文に入れる
検索のキーワードを広告文(できればタイトルにも)に入れるには2つの理由がある。
ひとつはクリック率のUPだ。キーワードが広告文に入っていると、その部分が太字になる。
Yahooではタイトルも太字になる。
そのため、ユーザーの視認性が増し、クリック率(CTR)がUPする。
もう一つは、(Adwordsを例に出すが、Yahooも同様と捉えて良い)品質スコアが上がるためだ。
(実際にはこれだけでは上がらないが、上がる可能性が増す。)
品質スコアとは、広告とリンク先ページが、ユーザーとの関連性が高く利便性が高いことを示します。
AdWords公式サイトから抜粋
つまり、広告とリンク先ページの内容がマッチしていればいるほど、品質スコアが上がる。
そのためには、ランディングページの部分も改修が必要だが、基本的には余程の事がない限り後に回してOKだと考えている。
ただし、ニキビの化粧品の広告分なのに、リンク先にニキビに関しての記載がない場合はすぐに改修しよう。
品質スコアは1~10で評価される。評価が上がると、今よりも安い金額で上位に表示される。
こては、以前も書いたが表示順位が品質スコアと入札金額で広告ランクが決まるためだ。
上位に表示されるということは、ユーザーの視認性が増し、クリック率が上がる。
2:検索連動広告でサイトリンクを設定する
サイトリンク(yahooではクイックリンクオプションという)とは、広告文以外に広告分の下に、AdWordsは最大6つ(yahooは4つ)のリンク先をしてできる短い広告文のことだ。
yahooクリックリンクオプションに関して(yahoo公式サイト)
AdWordsサイトリンクに関して(AdWords公式サイト)
サイトリンクは任意のリンク先を設定できるため、コンバージョンの高いページに直接ユーザーを誘致することが出来たり、開始日と終了日を指定できるため期間限定のキャンペーンのリンクを貼ることも可能だ。
それ以上に、サイトリンクを設置することで、自社の広告も面積が増し、ユーザーの視認性が増す。
つまり、クリック率がUPするのだ。
3:コールアウトを設定する(AdWordsのみ)
これも先ほどのサイトリンクに似ているが、異なる点はコールアウトはリンクの出来ない広告文である点だ。そのため、コールアウトでは広告分で表せなかった自社の強みや、特典(送料無料や、無料サポート等)などを記載するのが良い。
こちらも、広告文以外にもユーザーを惹きつける事ができるうえ、広告面積が増しユーザーの視認性も増し、クリック率がUPする施策だ。
4:リマーケティングを行う
AdWordsではリマーケティング、Yahooではリターゲティングと言われている。
これは簡単に言うと、自社に訪れたユーザーに対し、ディスプレイ ネットワークで再度広告を表示する方法だ。
もっと簡単にいうと、ブログやらyoutubeを見ている時に、広告を出す方法になる。
リマーケティングを既に行っている場合は、次の事を3点を確認してみて欲しい。
1:ユーザーがサイトに訪れてから、7日目、14日目、21日目でどれが一番コンバージョンが高いか?
例えば7日目までが高い場合は、7日目までのユーザーに広告を多く出し、それ以外のユーザーには広告をあまり出さない事で余分なコストを削減できるうえ、コンバージョン数のUPも見込める。
2:何曜日がコンバージョンが高いか?
3:何時がコンバージョンが高いか?
もし、この3つが即答できないようであれば、その代理店は何もしていないに等しいと思って良い。
5:SCM(もしくはDSK)、サーチターゲティングを行う
AdWordsはSearch Company Marketing、yahooはサーチターゲティングというが、これは任意のキーワードで検索したユーザーに対し、ディスプレイネット上で広告が出せる施策である。
考えつく範囲では、競合の商材、競合のブランド名、直接の競合では無いが潜在的に競合になる商材、を調べてユーザーに対し広告出すことで成果が出る。
例えば、TOEICの教材を販売したいとする。
TOEICを受験する人は、英語を学習したい人と過程する。
英語を学習したい人は、・英検 ・TOEFL ・英会話 といったキーワードで検索をするだろう。
このワードを調べたユーザーに対し、自社の教材の広告を出していく。
もちろんキーワード毎に広告分は変える。
もっと潜在層を拾う場合は、なぜ英語を学習するのかを考えると良い。
英語を学習する理由は、留学、転職、就職、キャリアUPが考えられる。
留学、転職、就職、キャリアUP関連のキーワードを検索したユーザーに対し、広告を配信していく。
まとめ
コンバージョンは、広告をクリックしたユーザー×コンバージョン率である。
そのため、コンバージョン率が一定とするならば、クリックを増やせば自ずとコンバージョンも増えていく。
(広告文やバナーが飽きられクリックが減ってきた場合は、修正していく必要がある。)
しかしながら、クリックは増えるが、今まで比例して増えていたコンバージョンが出てこなくなる。
そうしたら、1のキーワードの除外、4のりマーケティングの広告量の調整、5のサーチターゲティングで効果の薄いキーワードの広告量の調整を行っていく。
ある程度、効果が出てきたら、今度はランディングページの改修を行っていく。この場合も劇的にかえるのではなく、キービジュアルの中に検索キーワードを入れる等、少しずつ変えていき、効果を測定していく。
上の6つは基礎だと思って欲しい。
バナー入れるセール日時を毎日の様に変える、広告文のセール日やオフ率を毎回変える等の手法もあるが、それ以上に大切なのは上に挙げた6つの部分を行う事である。そのうえで、業界に応じたテクニックを入れていくべきだと思う。
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