広告を自社で運用する場合(インハウスに心がけておいて欲しい事を書きたいと思う。
といっても運用者ではなく、運用者の上司にあたる人たちにだ。
広告運用は7割は地味な作業がだと思う。
- 定期的なクエリの精査
- 配信ターゲットがずれていないかの確認
- 競合の動きの確認
などは地味な作業だと思う。
ただこの地味な作業がないと、効果的な広告運用は出来ない。
一方で、
- どの広告(広告文やバナー)にするかなど
- どのターゲットに配信するか、
は広告運用において楽しい部分(運用者の特権)に位置すると思っている。
広告運用の楽しい部分を奪う上司
そして上司は、この美味しい楽しい部分に意見を言いがちだ。
自社の品質を落とす下品なクリエイティブにNGを出すのは良いが、テニオハや色、訴求するポイントなど、ターゲットは、運用者にゆだねるべきだと思っている。
広告の目的は、コンバージョンを獲得するところであれば、そのコンバージョンの数、CPAだけ把握しておき、運用は運用者にゆだねるべきだと私は考えている。
その方が運用者のモチベーションはあがるし、先に述べた地味な作業が報われる。
データに基づかない意見はゴミ
もっというと、データ(CTRやCVR)を基にしていない意見なんて、ただの思いつきに過ぎないと私は思っている。
もちろん思いつきも重要だと思う。思いつきがたまにbreakthroughを起こしている事も否定しない。
ただ、運用型の広告でデータが取れている以上、仕事なのだし極力失敗のしない方法で、最大化していくべきだと思っている。
部下に任せてみて数字が上がらなければ
数字が上がらなければ上司はアドバイスを言うのも良いだろう。ただその際も、データに基づいてアドバイスをしてあげるべきである。
思いつきで言うときは、「思いつきも何だけど」といって欲しい。それだけで、随分と運用者の心は楽になる。
運用者の人はデータを収集する癖をつけよう
私もそうだか、他人の運用している広告には口を出したくなる。責任を負わないので気楽だからだ。
そんな思いつきな意見にどのように向き合えば良いか。
思いつきが力を持たない場合(発言力のない人の意見)であれば、イラっとするが、運用には影響はない。
「責任を負わない馬鹿が何か言ってるな」程度に思っておいて良い。
問題は、発言力のある人に対しても対応だ。
間違った思いつきも、発言力がある人の場合、実施せざるおえなくなる。
明らかに運用にはマイナスになりそうな場合(もしくは以前行い、効果がなかった施策)は止めるべきだろう。
その際に有効になるのがデータだ。
広告管理画面からのデータ、Googleアナリティクスのデータ等で説明し、思い留めてもらおう。
アドワーズは過去何年も遡ってデータが見れるが、YAHOOなどはある程度までしか遡れないのでデータをダウンロードしておこう。
Googleアナリティクスも一応データ保存期間は2年間といわれているので、必要なデータダウンロードしておくのが良いだろう。
データを見せて説得を試みたが、実施せざるおえなくなった場合。
明らかに失敗するのが見えおり、止めたのに実施されてしまった場合は、残念だかその会社はダメだろう。
過去のデータに基づいた改善や施策が取れないのだから、成長は無いと思っても良いかもしれない。
といっても、サラリーマンなので辞めるわけにはいかない。何としても被害を最小限にとどめるべきである。
そんな時に利用したいのが、Googleオプティマイザー(β版なのでまだ本格利用は先かも)、やGoogleアナリティクスで利用出来るABテスト、アドワーズで利用できるABテストになる。
とりあえず、既存のものと新しい施策を比べ、どちらか効果が良いか検証しよう。
検証して効果がないとなれば、発言力のある人の声は小さくなる。
もちろん、小さくなり過ぎると、何も生み出さない組織になるので、たまに「迷っていて、アドバイスください。」なんていってあげると、上司も喜ぶだろう。
そのアドバイスを実施しなくても。
私の所属している会社では、一切口を出す事もされず、そのおかげで3年間で集客は順調(コンバージョンは2倍、広告費は3割減)
まとめ
上司は欲しい、コンバージョン数、コンバージョンの質、コンバージョン単価を運用者のに伝えるだけで良い。
それをどう管理するかは運用者に任せるべきであり、任せる事で運用者は楽しく責任を持って仕事が出来る。
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