言われた事だけやる新人

いろいろ
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上司から言われた事が正解とは限らない。

上司が仕事が出来る人間(デジタルマーケティングの範囲ね)とは限らないからだ。
もちろん言われた事はキチンと行わないと評価は下がってしまうのでキチンと行うべきだと思う。

違う部署の話になるのだが、「今度キャンペーンやるから、トップページのスライダーに画像を載せたい」と言った内容が新人に振られていた。

新人は、すぐにスライダーに画像をいれ、上司の意見を反映していた。

2週間後、トップページのスライダーには10枚近くの画像が並んでいた。

ここで、新人にどうしたら良いか相談された。
デジタルマーケティングに明るい人で無くてもこの状況では、キャンペーンが埋もれてしまうと気づくだろう。

勿論キャンペーンを目立たせたい上司、言われた事をやった新人、どちらも自分の仕事をしただけだろう。

問題は自分の仕事しかしてない点だ。

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伝えたい事は最大3つ程度に

キャンペーンが10個って、何がキャンペーンなのかすら分からない。商材が異なるのであれば商材の毎のTOPページで行えば良い。

また商材が同じ場合は、打ち出したいキャンペーンは3つ程度に絞ろう。

人間はそんなに沢山提示されると、悩んだ挙句選ぶのをやめてしまう。

コロンビア大学の実験

コロンビア大学のシーナ・アイアンガー氏が実際に行った実験でも、6種類のジャムと24種類のジャムを並べた棚でどちらが売り上げが上がったかで少ない選択肢の方が売り上げが上がったと結果が出ている。(論文はこちら

人間は多様なオプションを提供されると、圧巻はされるだろうが、選ぶ事をやめてしまう。選ぶという行動にはそれだけエネルギーが必要なのだ。

ユーザーに選択させるのでは無く、上司がエネルギーを使い本当にユーザーに魅力のあるキャンペーンだけ取捨選択すべきだろう。

ウェブ担当者の新人は、スライダーのクリック率や、ユーザーが最初にアクセスページを調べるべきだったと思う。

スライダーのクリック率は思いの外高くない。

また最初にアクセスするのがTOPページでないとスライダーは見られ際もしない。私だったら、とりあえず上司の言う通りスライダーには設置する。(会社員なのでね)

この間に自分が良いと思う施策の準備はしておく。

そしてデータをとり、余りスライダーがクリックされないソースを提示し、解決案を添える。

上司によってはメンツが潰されたと思って、機嫌が悪くなる人もいるだろう。

その場合は、解決案をズバリいうのでは無く「書籍やwebこんな事が良いって書かれてました」と言っておこう。

解決策は多数あるだろうが、私が提示した方法は以下のようになる。

ユーザーが最初にアクセスするページに、各種キャンペーンをまとめたページへのバナーを用意し、キャンペーンのまとめページへ誘致する。

本来は、ユーザーにクッキーを貼り付け、そのページにあったキャンペーンをモーダルウィンドウやフッターバナーやサイドバナー(サイドバーがあれば)で展開した方が、スマートだが新人がそこまで出来ないので上記の方法となった。

仕事をするうえで常に考えておく事は、以下の2点だと思っている。

「本質は何なのか」

「本質を最短距離で実現する方法は無いか」

今回のケースで言えば、

スライダーに入れたい → 目立たせたい → キャンペーンページにアクセスさせたい → コンバージョンさせたい

つまりコンバージョンが増えれば良いわけで、スライダーに入れなくてもコンバージョンが増えれば良いわけである。

コンバージョンを増やすために、キャンペーンページにアクセスを増やすわけである。

新人はキャンペーンページにアクセスが増える施策を別途考えれば良いわけである。

そもそも、言われた事だけでも出来る新人は貴重なんですけどね。

分からないことなどあれば、コメントからお気軽に質問してください。
この記事書いた人
MITSUI

デジタルマーケティングに16年間従事しているMITSUIです。Google AnalyticsとGoogle Tag Managerが大好きで、これらのツールを活用した情報提供を行っています。ブログではデジタルマーケティングに関する情報や最新のトレンド、ベストプラクティスを紹介しています。

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